股間に雷

読み : コカンニカミナリ

股間に雷」とは、文字通り股間に雷が落ちている姿が描かれた画像のこと。「股間に電流」という書き方も見られる。

こちらがその画像。

Twitterなどネット上では、股間に雷が落ちたムーミンや、野球の監督らしき男性、その弾性の顔だけドラミちゃんになっている画像などが広く出回っている。シュールな画像として特に意味もなく貼られるなどしている。

股間に雷の画像の元ネタ

元となっているのは、『へうげもの』で知られる漫画家・山田芳裕作で2002年から2004年までモーニングで連載された『ジャイアント』という野球漫画。

『ジャイアント』は主人公の巨峰貢(きょほう みつぐ)が日本で野球ができなくなり、幼い頃からの憧れだったメジャーリーグに挑戦するというストーリー。

該当のシーンは単行本6巻で登場する。

紆余曲折ありながらもメジャーリーガーとなった巨峰だったのだが、とある出来事によって3億円の借金を背負ってしまうこととなる。

豪快なホームランを持ち味としてメジャーへとのし上がってきた巨峰だったのだが、借金返済のためホームランを狙わずセーフティバントで意表を突くなどしてコツコツ出塁するバッティングを選ぶ(20盗塁を達成すれば2万ドルのボーナスが出るという契約をしていた)。

ある試合で、巨峰が所属するフェローズは1-3と2点ビハインドで最終9回の攻撃を迎え、1アウト1・2塁という場面で巨峰へと打順が回ってくる。

巨峰がバットを持ち打席に向かったその瞬間、天から雷鳴が轟きフェローズのベンチへと落雷。雷はベンチにいたフェローズ監督・ブルックスの股間を直撃。それまで眠っていたブルックス監督は雄々しく立ち上がり、巨峰へと向かってフルスイングのジェスチャーをして見せる。

そのジェスチャーは伝説の「ホームランサイン」と呼ばれるもので、かつてブルックスが現役だった時代のワールドシリーズで、当時の監督がブルックスに向けてホームランを打てのサインとしてフルスイングのポーズを見せ、それに意を決したブルックスがホームランを放って逆転優勝を決めたのだ。ブルックスは当時「電撃(ライトニング)」と呼ばれていた。

つまり、ベンチではいつもプルプル震えたり眠りこけていたおじいちゃん監督のブルックスが、雷に打たれたことで「電撃」と呼ばれた時代の血が騒ぎだし、巨峰にホームランを打てというサインを送ったという話である。

ちなみにこの後巨峰は三振する

股間に雷が落ちたムーミン

元は股間に雷が落ちた監督だったが、ネット上ではこれをパロディした「股間に雷が落ちたムーミン」が広く拡散し知られている。

Twitterで投稿されたムーミンのイラストが人気となり、股間に電流が走るような出来事があった際にこの画像が使われている。元画像の監督と同じ構図だけでなく、様々なパターンが描かれている。

さらにこの画像がレゴで再現され、こちらも大人気に。

その他の「股間に雷」

「股間に雷」は他にも様々なコラや、同じ構図を再現したような画像が見られる。

なぜか監督の顔だけをドラミちゃんにしたコラ画像

ドラミ

《こちらのネタもどうぞ》

マンガ・アニメ・音楽・ネット用語・なんJ語・芸名などの元ネタ、由来、意味、語源を解説しています。

Twitter→@tan_e_tan