おそ松くん六つ子の名前

読み : オソマツクンムツゴノナマエ

『おそ松くん』は、赤塚不二夫原作のマンガ。松野家の六つ子と周りのおかしな人間との日常を描いたギャグマンガ。

おそ松くん (1) (竹書房文庫)

2015年10月より大人(ニート)になったおそ松たちを描いたアニメ『おそ松さん』が放送開始。
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おそ松くんが六つ子であるという設定は、1950年公開のアメリカ映画『一ダースなら安くなる』がモチーフとなっている。本映画は12人の子供がいる一家の物語で、赤塚先生はおそ松くんも12人にしたかったそうだが、コマに入りきらないということで半分の6人になった。

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おそ松
・長男
・「お粗末」が由来
・食いしん坊、ひとを出し抜くなど要領の良さがあるが頼りがいがない

カラ松
・次男
・落葉針葉樹「唐松(からまつ)」が由来
・頭の中もポケットもカラッポ、カラ元気が取り柄

チョロ松
・三男
・江戸時代の言葉でチョロチョロする子供の愛称「ちょろ松」が由来。「ちょろ松」は丁稚(でっち)の役名などによく使われる
・要領がいい、チョロチョロとすばしっこく判断も逃げ足も早い
※丁稚は商家に年季奉公する幼少の子供

一松

・四男
・まじめで粋な性格、名前は一松なの長男じゃない
・格子模様の一種である「市松模様」が由来
(市松とよく間違えられる)

十四松
・五男
・鳥の「ジュウシマツ(十姉妹)」が由来
・おしゃべりでピーチクパーチクとうるさい

トド松
・六男
・マツ科モミ属の樹木「椴松(とどまつ)」が由来
・末っ子で甘えん坊、風呂が嫌い

トト子
・ヒロイン
・幼児語で「」を意味する「トト」が由来
・魚屋さんの娘、美人聡明で六つ子のアイドル、アッコちゃんと瓜二つ

原作ではみんなアホ毛は2本だが、アニメ『おそ松くん』ではそれぞれアホ毛の本数が異なる。
※アホ毛は髪から飛び出ている毛のこと

大人になったおそ松くん

1993年に『ビッグコミック』の創刊25周年記念大広告の企画にて、サッポロビールの『黒ラベル』とのタイアップ広告として『大人になったおそ松くん』が作られた。本広告では25年後のおそ松たちと周囲のキャラの姿が描かれている。

松野 松造(父親)
・トド松の店で買った魚の骨をノドに詰まらせ、医者になった十四松の病院に運ぶ途中、警察官になったチョロ松の検問に引っかかって容態が悪化し、死亡

おそ松
・平社員、未婚、母親と同居
両親の面倒を一人で見てきたせいでバーコード頭になったとボヤいている

カラ松
・八百屋に婿養子入り、嫁の尻に敷かれっぱなし

チョロ松
・警察官として働く、父親が魚の骨をノドに詰まらせて車で運ばれる際、その車を検問で止めたことで容体が悪化したと他の兄弟に責められる

一松
・女房が社長令嬢で二代目社長になる、いわゆる逆タマ

十四松
・医者になる、魚の骨をノドに詰まらせた父親を救えなかった

トド松
・魚屋を経営、父親はトド松の店で買った魚の骨でノドを詰まらせる

トト子
・結婚し一児(男の子)の母として幸せを謳歌
・トト子の回想では、六つ子ととっかえひっかえ付き合ったが、主人には結婚前に付き合ったのは一人と言ってあるとのこと。六つ子だから一人換算でもおかし…くないわけがない。おそ松に対しては「名前の通りオソマツだったわ」と回想したり、一松と十四松と二股かけるなど、ビッチっぷりを暴露

チビ太
・係長になり、身長は150cmに伸びた
・職歴は新聞配達に始まり、皿洗い・パチンコ屋の店員・牛丼屋のバイト・トラック運転手・AV男優・露天商の使い走り・ビルの窓ふき・ガードマン・漫画家など点々とし、現在の会社に。おでんを持っていた手が寂しいという理由でOLの涼子ちゃんお尻を触ろうとするダメな大人に

ハタ坊
・売れっ子コメディアン、頭の旗を見て師匠にスカウトされる

ダヨーン
・ハタ坊の弟子

イヤミ
・アメリカでバーテンダーの修行をし、日本でバーを経営
・バーテン修行時代、店終わりにファンのギャルたちをベッドでシェイクしまくっていたと常連のおそ松に自慢。おそ松にカクテルを作れといわれるも、「今はカクテルやってないざんす」と拒否
・デッ歯を入れ歯にしたことをみんなの前で十四松にバラされる

参考:おそ松さんの原作『おそ松くん』の25年後の各キャラが載った広告発見!トト子がクソビッチだったwww

27年後の姿を描いた「あの有名キャラクターは、いま!?」

1989年4月刊行の『週刊少年サンデー30周年記念増刊号』にて、「あの有名キャラクターは、いま!?」と題して27年後の姿を描いた読み切りが掲載された。チビ太の回想で語られる。
『大人になったおそ松くん』とは設定が異なるため、パラレルワールドと解釈するべきだろう。

赤塚不二夫-あの有名キャラクターは、いま

松野家一家
・昭和45年3月6日、一家ではじめて食べたフグ料理で全員中毒死

トト子
・昭和53年4月1日、ダイエットに失敗して拒食症になり、体重が3キロまで下がって死亡

イヤミ
・昭和46年1月8日、歯槽膿漏で死亡

ダヨーン
・昭和50年12月8日、小錦を飲み込むというギネスブックに挑戦するも、失敗して窒息死

ハタ坊
・昭和50年12月9日、ハタに落雷し黒こげになって死亡

デカパン
・昭和55年8月6日、形状記憶合金のパンツにはきかえ、キンタマをすりむき破傷風で死亡

赤塚不二夫
・昭和63年1月1日、重症のアルコール中毒にかかり、マンガが書けなくなって自殺
※こちらは読み切り内のネタです

チビ太以外、全員死亡しているというオチ。
『おそ松くん』は1966年と1988年に2度テレビアニメ化されており、1966年から数えると49年だが、1988年から数えると27年後は2015年になる。ということは…。

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