棺桶ダンス

読み : カンオケダンス

棺桶ダンス」は、tiktokやtwitterを中心にネットで流行しているミームの一つ。

何かしらの動画の後に、黒人男性達が棺桶を肩に担ぎながら踊る様子をつなげたもので、BGMにEDMが流れている。

動画の流れとしては、前半に死亡シーンや死亡フラグ的な状況、後半に棺桶ダンスを持ってくるものが多い。一時期流行した『To Be Continued』に近い。

日本だけでなく、海外でも流行っているようだ。

棺桶を担いで踊る様子はいくつかのバリエーションがあるが、中でもよく使われている映像は、イギリスのBBCが2017年に投稿しているこちらの動画。

こちらは棺桶ダンスから棺桶ダンスへとつながるパターン。

落とした後の様子。

棺桶ダンスの元ネタ

なぜ棺桶を担いで陽気に踊っているのか。

これは、なにかのネタや特別な企画というわけではなく、ガーナで近年人気となっている葬儀のスタイルで、『dancing pallbearers』と呼ばれている。(pallbearers=棺をかつぐ人)

平均寿命未満だった場合は、日本と同様にしめやかに葬儀が行われるとのこと。ガーナの平均寿命は約60歳
ガーナの平均寿命

ガーナでは「死」は「新たな旅立ち」と考えられていることから、その新たな旅立ちをみんなで盛り上げて祝福しようという文化で、準備に数ヶ月かけ、年収の半分近くの費用を投じ、2〜3日に渡って葬儀を行うという。
参考:ガーナのお葬式〜びっくり仰天な5つの特徴〜

棺桶の形も様々。

日本でも地域によっては80歳以上など長生きした方の葬儀では、「大往生」だということで御祝いをすることも。

棺桶ダンスの原曲

実際の葬儀動画を見ればわかるが、音楽に合わせて踊るといってもさすがにEDMは流れていない。

流行の動画で使われているのは、オランダ出身の二人組VicetoneとロシアのアーティストTony Igyによる『Astronomia』という楽曲。

日本では主に「棺桶ダンス」と呼ばれているが、海外では楽曲名から「Astronomia meme」とも呼ばれている。

動画の流行によってこの曲なに?と気になった人が世界中にいたことから、Appleが提供しているアプリ「Shazam(流れている曲が何かを教えてくれる)」を使って調べた人が急増。

そのShazamのランキングに入ったことをVicetone本人がツイートしている。

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