エモい

読み : エモイ

エモいとは、感情が高ぶった時が琴線に触れた時などに使う言葉。主に若い世代が使う、いわゆる若者言葉の一種。三省堂の「今年の新語2016」で第2位にランクイン。

エモいとは – 意味

エモいとは、「感情が動かされる」という意味の言葉。エモいという表現は、「感情」を意味する英語の名詞「Emotion(エモーション)」を略し、接尾語の「〜い」を付けて日本語の形容詞にしたもの。
※または、「感情的な」を意味する「Emotinal(エモーショナル)」の略。

エモいは音楽を聴いて感動した時、映画を観たり小説を読んだりして感動した時など、何かしらの作品を聴いたり観たりして心が揺さぶられた時に使う。作品に限らず、何か感動するような光景を目にした時にもエモいが使われる。

また、エモいはノスタルジック(郷愁を感じさせる)なものを見た時にも使われる。この場合は懐かしさが心に染みて感情が揺さぶられるという意味。

エモいの使用例:
この曲エモいなー
○○さんの演技エモい
○○のライブまじエモかった
なにこれエモい
懐かしすぎてエモい
この映画演出がめちゃめちゃエモい
ジャケ写からすでにエモい
伏線の張り方がエモい

エモいのルーツ

もともと、エモいは音楽ファンの間で使われていた言葉で、エモ(Emo)と呼ばれるジャンルの音楽がルーツである。Jimmy Eat World、My Chemical Romance、Fall Out Boyといったバンドがエモ系として知られているが、エモ系の曲を聴いてテンションが上がったり気分が高揚したりする時にエモいという表現がよく使われていた。

そこからエモいは音楽の枠を超えて一般にも広く使われるようになり、今では音楽に限らず感情が高ぶったときに使われる言葉になったのである。

このようにエモいは単純にテンションが上がるという意味だけではなく、感情を揺さぶられる事象全般に対して使われる。もともとは音楽で高揚感を得た時に使われる言葉であったが、一般的な用語として普及したことで感動を表すのに便利な汎用性が高い言葉へと変化している。

※エモはハードコアから発展したジャンルの音楽で、エモーショナル・ハードコアとも呼ばれる。エモ系は哀愁を感じさせるメロディ、情緒的に歌い上げるボーカル、心情を吐露するような歌詞など、感情に訴えかけるような音楽であるのが特徴。ハードコアをルーツにしているため激しめの曲調が多いが、哀愁を情緒を帯びたメロディでどこか切なくすら感じるのがエモのひとつの捉え方。

エモ系の音楽の一例

My Chemical Romance『Helena』

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