絶起
読み : ゼッキ
絶起とは – 意味
絶起とは、「絶望の起床」を略した言葉である。読み方は「ぜっき」。
「絶望の起床」は、起床予定時間を大幅に過ぎて起床し、時計を見たら確実に遅刻してしまうことが分かった時の、絶望的な心境を表している。「絶望的な起床」と言い換えたほうがわかりやすいかもしれない。
絶起は、大寝坊してしまい、学校・会社・バイトの始業時間、人との待ち合わせ時間など、約束の時間に大遅刻することが分かった時に使う。単に寝坊したのではなく、どうあがいても時間に間に合わない、そんな絶望的な状況を2文字の短い言葉に略したのが絶起。
「絶」の字から「絶対」の略と思ってしまい、「絶対に起床する」や「絶対に起きられない」という意味と勘違いしている人もいるが、正しくは「絶望の起床」の略である。
絶起は、主に大学生が使っている言葉で、大寝坊で大学の講義やバイトに間に合わなかった時などに使われる。
たとえば、大学で絶対に出席しなければいけない講義があるのに、大寝坊してしまい、時計を見たら講義の時間には絶対に間に合わないことが分かったとしよう。そんな時、一緒に講義を受講している友達にLINEやメールで「絶起してもうた」と送る、または、SNSに「絶起で1限に間に合わなかった」といった内容を投稿する、といった使い方ができる。
絶起を使えるシーンは、当日の朝だけではない。絶対に遅刻できない用事がある前の晩に、「早寝して絶起を回避する」という内容をTwitterに投稿するなど、意思表示的な使い方もできる。
10分くらいの寝坊なら急げば間に合う可能性はあるが、1時間も寝坊してしまったら急いでも間に合わないので、それはもう絶起であると言えよう。スマホでスヌーズをかけていても、絶起する時は絶起する。
逆に、大寝坊せずに済んだことを安堵し、「絶起回避」とTwitterに投稿する人も多い。「絶起回避」もよく使われる表現である。
遅刻が多く、よく絶起を体験する人は、睡眠を見直したほうがいいかもしれない。