フレネミー

読み : フレネミー

フレネミーとは、あなたの身近にいるかもしれない、油断ならない人物。
「2015ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート用語。

フレネミーとは – 意味

フレネミーとは、「Friends(フレンド:友達)」と「Enemy(エネミー:敵)」を組み合わせた造語で、友達を装った敵、またはライバルでもあり友でもある人物という意味である。後者の場合は『北斗の拳』よろしく、「強敵」と書いて「とも」と読む間柄と言える。

表面上は友達を装ってはいるが、常に弱みや隙を探し、裏では陰口を言ったり悪評をバラまくといった行為をする人をフレネミーと呼ぶ。うっかりフレネミーに秘密を打ち明けようものなら、周囲にその秘密を暴露されてしまう。つまりは友達による裏切り行為である。自覚しているフレネミーもタチが悪いが、無自覚のフレネミーもタチが悪い。結局どっちでもタチが悪い。

フレネミーは嫉妬心、競争心が強く、隙あらば友達を蹴落とすそうと虎視眈々と機会を伺っている。友達と思って弱みを見せたらフレネミーの思惑に嵌ったも同然。相手の話はよく聞くが、自分の話はしない、つまり相手の情報を引き出そうとするのに自分の情報は開示しない友達はフレネミーの可能性が(必ずしもそうとは限らないが)。

フレネミーは自分が優位に立っていないと気が済まないので、友達の失敗を喜び、友達が褒められると嫉妬する傾向がある。友達の失敗をあえてネタにしてお互い笑いに変えるのならいいが、友達が失敗して陰で喜ぶヤツはもはや友達ではない。はっきり言おう、そいつは友達じゃない、フレネミーだ。

フレネミーという言葉は古くから使われていたが、『SEX AND THE CITY』のシーズン3の16話「Frenemies(邦題:恋愛のエキスパート)」で登場したのが娯楽作品では初めてだとされている。

この話の内容を簡単に説明するとこんな感じ。

シャーロットが心臓外科医の男性トレイ・マクドゥガルとのHがうまくいかず、Hの話ばかりするサマンサとケンカしてしまう。シャーロットはこれからはサマンサのようなHにオープンな友達ではなく、大学時代の上品な友達と付き合おうと思ったが、友だちに彼とのHの不満を話すと引かれてしまった。

一方、サマンサはHにオープンな友達と付き合いだすが、自分よりも奔放な友達と付き合ううちに、シャーロットの気持ちが徐々にわかっていく。

シャーロットはようやく彼とのHがうまくいき、いの一番に報告したのがサマンサであった。タイトルは「Frenemies(フレネミー)」であるが、シャーロットとサマンサはケンカしても仲直りできるよき友人である、というお話。

タチの悪いフレネミーの例

・友達が悪口を言っていたことに同意しただけなのに、自分が率先して悪口を言っていたことにされた。
・恋愛相談をしたら、彼氏と別れることを勧められた挙句、彼氏を取られた。
・根も葉もない悪い噂を広められた。
・親友だからと思って打ち明けた秘密話を周りに暴露された。
・一緒に考えたプランを自分一人で考えたことにし、手柄を独り占め。
・「その服似合ってるよ〜。私ならその服で出歩けない〜」とか、「化粧したらカワイイのに〜もったいない〜」など、褒めているつもりでけなしている。
・「彼氏できたの〜」などいい事を報告すると、「いい事の後には悪い事があるものよ。気をつけてね」とわざと気を落ち込ませるようなことを言う。
・他の友達と仲良くしていると嫉妬し、邪魔してくる。
・結婚した途端に連絡がなくなった。
・ちょっとしたミスを逐一上司や男性社員に報告。
・付き合いが浅く、特別親しくしているつもりでなくてもすぐ親友扱いする。

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