パヤパヤ

読み : パヤパヤ

マツコ・デラックスの「パヤパヤ」

「パヤパヤ」は、タレントのマツコ・デラックスがテレビなどでよく口にする言葉として知られている。

2016年頃に『月曜から夜ふかし』でマツコ・デラックスが「パヤパヤ」と発言、放送後多くの反響が番組に寄せられたという。

マツコ・デラックスが恵比寿で合コンをするOLに向かって言い放ったのが以下の言葉。

毎週毎週合コンに通って、小さいクソみたいな個室で、そういう所でパヤパヤ合コンやってたらいつか幸せが来ると思ってたら………

かわいそうな連中を一言で表現するにはなんて言ったらいいだろうってずっと考えてて、やっぱり「パヤパヤ」が一番いい。個室合コンでパヤパヤ

このようにマツコ・デラックスは合コンをしているかわいそうなOL達を「パヤパヤ」と表現した。マツコの言う「パヤパヤ」は「浮かれている」と言った意味合いであり、マツコ的にはどちらかというとネガティブな言葉となっている。

おそらくマツコ自体もハッキリとした意味を持って使っているわけではなく、いわゆるパリピのような浮かれた人達をなんとなくそう表現しているのだと思われる。

この「パヤパヤ」という言葉、若い視聴者とっては聞いたことのない新鮮な言葉だったが、マツコ世代の視聴者にとっては懐かしい言葉として受け止められるなど様々な反応があった。

東北地方の方言「ぱやぱや」

また、番組には「パヤパヤ」は方言でありマツコの「パヤパヤ」とは違った意味だ、との情報も多数寄せられた。そしてその情報は東北地方からのものが大半を締めたのである。

そこで番組では実際に現地に赴き「パヤパヤ」がどのように使われているのかを調査。

・岩手県では、「ほろ酔い加減の状態」、「お酒を飲んだ時にポワ〜ンとパヤパヤ」「先週の街コンでパヤパヤ」などと少し酒に酔った状態。

・山形県では、人がたむろしている様子

・青森県では、髪の毛が薄い人、まばらに毛や草が映えている様子

と、このようにそれぞれ違った意味で「パヤパヤ」が使われていた。マツコの言う「パヤパヤ」も岩手や山形での使われ方と近いニュアンスであることがわかる。

また、番組では紹介されていなかったが、これらの地方以外にも北海道や秋田、山形、宮城といった東北地方でも「パヤパヤ」は使われており、それぞれの地方によって意味が異なっている。ほとんどの場合は上記の3種類のどれかに当てはまるようだが、北海道では「早く早く」といった急がせる意味で用いられているようだ。

レピッシュの「パヤパヤ」

「パヤパヤ」という言葉を聞いて、ロック・スカバンドLÄ-PPISCH(レピッシュ)の『パヤパヤ』という楽曲を思い出したという人も少なくないようだ。曲中何度も出てくる「パヤパヤ」という歌詞が印象的。

この『パヤパヤ』は1987年に発売されたレピッシュのデビューシングル。「踊れ騒げパヤパヤ」や「髪を突き上げパヤパヤ」「心のリズムパヤパヤ」といった歌詞から、この曲での「パヤパヤ」もどこか浮かれている様子を表現した言葉だと思われる。

ちなみに作詞をしたボーカルのMAGUMIは東北地方出身ではなく熊本出身。

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