WBCの実況を334倍楽しむためのネット野球用語元ネタまとめ
読み : WBCノジッキョウヲ334バイタノシム
野球世界一を決めるWBC2013
残念ながら日本はプエルトリコに敗れ準決勝で敗退してしまいました。
テレビ中継を2chやニコニコ動画、Twitterなどネットで実況しながら見た方も多いはず。
しかしいざ実況を覗いてみるとわけのわからないワードが飛び交うことも多い。意味もわからず使っても楽しいものですが、やはり元ネタがわかった上で使えば楽しさ倍増。大会は終わってしまいましたが、気になるワードもたくさんあったはず。
というわけで、今回のWBCでよく使われたり使われなかったりしたネット野球用語をまとめてみた。
【目次】
ピーコ
ピーコとは侍ジャパン監督の山本浩二の事である。
アダ名なので「ピーコ」や「ピーコ監督」「ピーコジャパン」といった感じで使用する。
ピーコというと誰もがおすぎとピーコのツッコミの方のピーコを思い浮かべるはず。山本浩二が「ピーコ」呼ばれるのもこのオカマタレント本名杉浦克昭ことピーコが由来となっている。
ピーコというと黄色い色の入った眼鏡をかけていることが特徴であるが、かつて広島カープの監督時代に山本浩二も同じような黄色い眼鏡をかけていたことから「ピーコ」と呼ばれるようになった。残念ながら現在は色眼鏡をかけてはいないが、眼鏡抜きでも似ているような気がするからすごい。
ちなみに本物のピーコの由来は「ピーピーうるさいから」
利き手はやめろブルガリア!
このフレーズは読売ジャイアンツ杉内俊哉投手にまつわるものである。
杉内選手が登場しただけで「利き手はやめろ」あるいは「ブルガリア」などと書き込まれる。
これは2004年に杉内投手がロッテ戦で2回7失点というメッタ打ちを食らった後、ベンチを両手で殴ったという事件が元ネタである。結果から言ってしまうとベンチを本気で殴ったことで杉内は両手の指を骨折し、罰金100万円、謹慎10日、そしてこの年はその後先発することはできなかった。
杉内は左投げの投手であるわけだが、怒りに任せ商売道具の左腕でベンチを殴ろうとしたところを当時ホークスの正捕手であった城島健司が見つけ「利き手はやめろブルガリア!ブルガリア」と制止したのである。利き手じゃなければ良いという問題でもないが…。
この「ブルガリア」というのは当時の杉内のチーム内でのアダ名ではないかと思われる。前年に10勝を上げたことから「10勝」→「十勝」→「とかち」→「明治十勝ブルガリアヨーグルト」という連想である。当初日刊スポーツ.COMにこの城島の言葉が掲載されていたのだが、その後「ブルガリア」の部分のみ削除された。しかし削除前にすでに多くの野球ファンに目撃されており、インパクトの強い事件と共に印象の残るフレーズとなったのである。
もし杉内がメッタ打ちされるような事があればこのフレーズが飛び交う可能性大である。
また、代表合宿中に女性と密会していたことが3/8の写真週刊誌で報じられてしまったため、「不倫はやめろ!ブルガリア!」と書かれる可能性も高い。
ノウミサン
「ノウミサン」とはそのままだが阪神タイガース能見篤史投手の事である。
なぜカタコトなのかというと、この元ネタは能見投手と同じ阪神タイガースのマートン外野手の発言だからである。
能見が先発した2012年6月のオリックス戦、ツーアウトランナー二塁という場面でライト前の打球に対しマートンが緩慢な守備をし、ホームで刺せる可能性のあったランナーを返し、さらにバッターランナーも二塁にいかせてしまった。この緩慢なプレーについて試合後マートンが言ったのが「アイドント ライク ノウミサン」というものであった。つまり能見が嫌いだからわざとランナーを進ませた、というわけだ。あくまでもマートンは冗談で言ったのであるが、この年マートンは不調でイライラした姿を度々見せていたこともあり本気なのではという意見もあった。
この発言は2013年の近畿大学の入試問題としても取り上げられるなど話題となり、能見投手は「ノウミサン」と呼ばれるようになった。
能見投手登場時には「ノウミサン」と書き込まれることはもちろん、もし打たれようものなら「アイドントライクノウミサン」と書かれることは間違いない。しかし逆に活躍すれば「アイライクノウミサン」さらには「アイラブノウミサン」とも書き込まれる。
道具入れ
能見というと度々ネタにされるのが「道具入れ」である。
実況で出てくる可能性は低いが、活躍次第では画像が貼られることもあるかも。
道具入れとは2007年の秋に日刊スポーツのサイトで掲載された画像のこと。練習から引き上げる能見が間違えて道具入れに入っていった所を見事に写真に納めており、恥ずかしそうに出てくるところも写っている。
能見は2005年のデビューから3年間で10勝9敗と微妙な成績が続いていた。この道具入れ事件の翌年2008年は1軍では中継ぎ登板のみで、シーズンの多くを2軍で過ごした。2軍では安定した成績を見せ、この翌年2009年には先発として13勝をあげ、その後もタイガースのエースとして活躍している。このことから、道具入れの中で能見は別の能見と入れ替わったのではないかと囁かれている。
ステマエケン
ステマエケンは広島カープのエース「マエケン」こと前田健太投手のこと。
ステマというのはご存じ「ステルスマーケティング」のことであり、さも個人的なオススメであるかのように商品やサービスを宣伝する行為であるが、前田健太も自身のブログで過去に洗剤や歯のホワイトニング製品を「ステマ」していたことから「ステマエケン」あるいはそのまま「ステマ」と言われている。また、ステマしていた洗剤の名前を取って「エンブリー」と呼ばれることも。
ブログでは「話は変わりますが」「気になる方はこちら」一人称が「俺」から「僕」に変わるなどわかりやすいステマを展開。さらに洗剤を紹介した際などは過去に嫁さんのブログでは別の洗剤を紹介している矛盾ぶりまで晒している。年俸何億円ももらっている球界を代表する投手だが、小遣いが少ないのだろうかと心配してしまう…。
気になるマエケンのブログはこちら
巻物(まきもの)・俺達
これは埼玉西武ライオンズ牧田和久投手にまつわる言葉である。
牧田投手の所属する西武ライオンズの投手陣、主に中継ぎ・抑えの投手はみな「◯者」という呼び名で呼ばれている。また彼らをまとめて「俺達」とも呼び、主に試合で炎上した際にこう呼ばれる。
もともとは2chに立てられていた「OK俺達の出番だな」という西武ファン専用のスレタイ。主に1軍半の活躍しかできない選手を「俺達」と呼んでいた。「さすがだよな俺ら」という「流石兄弟」のAAを改変し、「さすがだよな俺達」というAAを用いてネタにしていたことから、流石兄弟の「兄者」に合わせて「◯者」と呼ぶようになった。
牧田投手の場合は「牧者」となるわけだが、これを「マキモノ」と読み「巻物」と表記することもある。
もし牧田投手がWBCで炎上するようなことになれば「俺達」と言われることは避けられないであろう。
筋肉
「筋肉」とは読売ジャイアンツ澤村拓一投手のこと
特に深い意味や使い方などはないため、澤村が登場しただけで書き込まれる。
澤村が「筋肉」と呼ばれるのは、彼がとにかく筋肉大好きであることから。もちろん他人の筋肉ではなく自分の筋肉のことであり、事あるごとに「トレーニング」や「筋トレ」をしたがるということからこのように呼ばれている。2012年オフには一日8食を食べ体重は100キロを超えるなど筋肉をつけて肉体改造をしている。
澤村の筋肉に憧れている巨人の若手選手がいることから「筋肉教」「筋肉信者」などという言葉もある。
風神
これは読売ジャイアンツ・山口鉄也投手のこと
2008年に山口投手は中継ぎにも関わらず11勝をあげ、さらに23ホールドを記録するなど活躍しブレイク。そして同じく2005年のドラフトで入団しプライベートでも仲が良いという越智投手も同時期に活躍したことから、スポーツ報知がこの二人をセットにして読者からコンビ名を募集した。そうして決まったコンビ名が『風神雷神』というものであった。特徴を捉えているということもないのでどっちがどっちかわかりづらいが、山口が風神、越智が雷神らしい。無駄にかっこ良いネーミングであるが、大して定着することもなく今にいたる。
ニセ侍
これは読売ジャイアンツの内海哲也投手のこと
2009年のWBCでも日本代表として選出された内海投手であったが、WBCでの登板はわずか1回で3イニングのみだった。
そしてその年、セリーグが開幕してからも調子はイマイチで4月20日の時点で1勝もあげることができていなかった。そんなことから巨人の原監督に「ニセ侍」と言われたことに由来する。無論これは野球日本代表が「侍ジャパン」と呼ばれ、選手たちが「侍」と呼ばれていたが、内海はそれにふさわしくないという意味である。
直接言われたわけではなく、原監督のコメントが新聞等に掲載されたわけだが、内海自身は「ニセ侍」は新聞記者が考えた言葉だと思って落ち込んでいた。しかしその後原監督が自ら発した言葉だと知りさらにショックを受けることとなった。そのため原監督から「ニセ侍禁止」が報道陣に言い渡された。
アベノミクズ
これは読売ジャイアンツ・阿部慎之助捕手のこと
安倍晋三首相による安倍政権の経済政策『アベノミクス』とかけてこのように呼ばれている。『アベノミクス』は「安倍」と「エコノミクス」をかけたもの。
マスコミや経済学者がにわかにこの「アベノミクス」を使い始めて話題になっているところにちょうど今回のWBCが重なり、同じ「アベ」姓ということでダジャレのようにネタにされている。主に阿部だけが活躍しなかったり、ケガをして試合に出れない状況で用いられる。他にもケガをした阿部を使うことはリスクがあるということで「アベノリスク」が使われたり、エラーをしたりなどすると「アベノミス」などが書き込まれる。
うなぎ
また、阿部に対しては「うなぎ」という言葉も頻繁に用いられる。
これは阿部慎之助がマンガ『天才バカボン』に登場する「ウナギイヌ」に顔がそっくりであることから「ウナギイヌ」と呼ばれていたが、次第に単純に「うなぎ」と呼ばれるようになったもの。元々はウナギイヌの様な顔を馬鹿にした蔑称であったが、いつのまにか愛称になっている。
ガムオ
「ガムオ」とは楽天イーグルス松井稼頭央内野手のこと
いつも試合中にガムをくちゃくちゃと噛んでいることから「ガムオ」という単純な由来。もちろん名前の「カズオ」ともかけたものである。今でこそ試合中ガムを噛む選手というのは多いが、松井稼頭央がそう呼ばれだした頃はそれほど多くなく、特徴的であったというのも大きい。
松井稼頭央は今回のWBC日本代表で唯一のメジャー経験者であり、開幕戦メジャー新人初打席初球ホームランという史上ただ一人の凄い記録も持っている。また、二年目も開幕戦初打席でホームラン、三年目はマイナースタートだったが、メジャーに昇格した初打席でランニングホームランを売って3年連続初打席ホームランを記録している。
チック
「チック」とはソフトバンクホークス内川聖一外野手のこと
このチックに関してはかなり使用される上に、他の選手にも絡んでくるのでややこしい。
「内川」をローマ字表記すると「UCHIKAWA」となり、その「CHIK」の部分を「チック」と読むことができる。が、これが「チック」と呼ばれる所以ではない。なぜチックなのかを説明するためにはまずいろんな事を知る必要がある。順を追って見ていこう。
サンキュー◯ッ◯
まず知っておくべきなのが「サンキュー◯ッ◯」という言葉。これは内川に限らず他の選手の場合でも活躍した際に感謝する言葉として用いられている。今回の代表だと「サンキューチック」をはじめ「サンキューサッワ(澤村)」「サンキューマッツ(松田)」など誰にでも使うことができる。また、味方だけでなく相手選手がエラーした場合などにも感謝の意として用いる。逆に味方がミスをした、凡退した場合には「ファッキュー◯ッ◯」となる。相手選手が打ったりした場合も同様である。
この「サンキュー◯ッ◯」の元ネタは読売ジャイアンツの小笠原道大に対する「サンキューカッス」である。小笠原というと日ハム時代には「ガッツ」の愛称で親しまれていたが、FAで巨人へと移籍してからはなんJなどでアンチから「畜生な人物」として扱われ、「カス」と「ガッツ」をもじって「カッス」と呼ばれるようになった。そしてそこから生まれたのが「サンキューカッス」というフレーズだったのである。さらに詳しくはコチラ
ぐう畜
内川がなぜ「チック」なのかはもう少し掘り下げなければいけない。
前述の「カッス」は「畜生な人物」として扱われていたわけだが、あまりの畜生であるため「ぐうの音も出ないほどの畜生」略して「ぐう畜」と呼ばれるようになっていた。これが現在広く使われる「ぐう◯◯」の語源でもある。そしてこの「ぐう畜」の対義語として用いられたのが「ぐうの音も出ない聖人」の略「ぐう聖」である。つまり「畜」の反対は「聖」という構図が生まれたわけだ。
そして話しはいよいよ内川へ。内川のフルネームは「内川聖一」でまさに「ぐう聖」となるために生まれてきたような男であった。しかも弱小横浜ベイスターズにあって首位打者を獲得するなど「ぐう聖」としての要素をすべて兼ね備えたような存在だったのだ。
しかし、そんな「ぐう聖内川聖一」は2010年オフに突如行方不明となってしまう。その代わりに2010年オフにFAでソフトバンクホークスに入団したのが同姓同名の内川聖一選手。この選手は移籍後も首位打者や最多安打のタイトルを獲得するという大活躍を見せている。しかし、その一方で「横浜を出て行く喜びもあった。」に代表される古巣横浜を馬鹿にしたような「ぐう畜」な発言を繰り返したことから、「ソフトバンクホークス内川聖一=ぐう畜」ということでもはや「内川聖一」ではなく「内川畜一」である。この「畜一」に前述の「カッス」の表現を当てはめ、ついに「チック」が誕生したのである。
と、このように「チック」とは畜生である内川を表している言葉なのだが、もはやすでに単純に「内川=チック」であり、畜生であるかどうかは関係なく、活躍しようがなにしようが「チック」なのである。なのでぐう聖のような活躍をしたとしても「サンキューチック」と言われるし、失敗すれば「ファッキューチック」と言われるのである。
お!チックゥー!
さらに、今チックを用いたフレーズとして頻繁に用いられているのが「お!チックゥー!」である。実況でも頻繁に目にすることになるだろう。
このフレーズは内川自身が発した「お!ナイトゥー!」という叫びが元ネタである。
2011年の開幕戦で横浜ベイスターズの内藤がサヨナラ打を打ったことを聞いて、前年オフ横浜からFA移籍したばかりの内川が横浜の勝利に大喜びして言ったのが「お!ナイトゥー!」である。つまり「ナイトゥー!」とは「内藤」のことである。そしてこの内川自身が発した叫びに内川自身の「チック」を組み合わせたのが「お!チックゥー!」なのだ。
内川が登場したら「お!チックゥー!」、活躍したら「サンキューチック」ダメだったら「ファッキューチック」と使っていこう。
歩く機械
どこのロボットだ、という感じだがこれは阪神タイガース鳥谷敬内野手のことである。
野球で「歩く」というと四球を選ぶことを意味する。鳥谷は特にこの四球が多い選手であり、2012年のシーズンはセパ両リーグを通じて最も多くの四球を選んだ選手である。その数は「94」であり、セリーグで2番めに多かった長野の75個をはるかに上回る。四球が単純に多いだけでなく、鳥谷の打率は.262で出塁率は.373と大した数字ではなかった。それ故打つことを半ば放棄した「歩く機械」と言われるのである。
また鳥谷が「機械」と言われるのはそのあまりに安定感のある成績も一つの由来である。ほとんど故障をすることもなく初年度から試合に出続け、調子の上下がわりとあるにも関わらず最終的には毎年2割8分前後の安定した成績を残す。2010年にいたっては500打数150安打のジャスト3割という数字、さらに対左右、球場別打率もほぼ全て.299〜.301の範囲内というまさに「機械」としか思えない所業をなしとげたのである。そんな安定感から「公務員」などと呼ばれることもある。
鳥谷が四球を選ぶ場面があれば使い時である。
第二ラウンド台湾戦終了時まではノーヒットで打率.000ながら出塁率は.400とまさに歩く機械ぶりを見せつけた。さらにオランダ戦では先頭打者ホームランを放ち、やっぱりホームまで歩いて返ってくるという徹底ぶりであった。
ショフト
鳥谷敬というとむしろこの言葉の方が頻繁に使われるだろうか。
「ショフト」とは阪神タイガースにおける鳥谷の守備位置である。2012年まで在籍していたレフトのアレこと金本知憲選手は晩年肩の故障もありもはや守備は一人ではこなせない状態であった。そんな状況でショートである鳥谷がレフト前にフラフラっと上がったフライを猛ダッシュで捕りに行ったり、まともな送球のできない金本の近くまで行って中継プレイを行ったりなど、もはや鳥谷の守備範囲はショートだけでなくレフトも含まれているも同様であった。そんなことから「ショート」と「レフト」を組み合わせた「ショフト」が鳥谷のポジションとなったのだ。
今回のWBCでは坂本がショートを守るため鳥谷はセカンドを守ることが多い。そのため「ショフト」に「セカンド」を組み合わせた「ショフンド」などと言われることもある。さらに松井稼頭央あたりがセカンドを守る際には鳥谷がサードに入るケースもあり、そうなってくると「ショフード」などとなりもはやなんだかわからない。が、「ショフ」が入っていればなんとなく伝わるはずだ。
ITI
「ITI」とはオリックス・バファローズ糸井嘉男外野手のことである。
糸井が登場すると書き込まれること多数。
「ITI」をぱっと見ればほとんどの人は「ITOI」の「O」を抜いたものであるということはわかるだろう。しかし、この「ITI」はそんな単純なものでは済まされない。
実はこの「ITI」はネット上で多くの流行語、表現を生み出しているゲイビデオ『真夏の夜の淫夢』関連の登場人物の一人の名称でもある。ネットではこのシリーズの登場人物は皆似ているプロ野球選手の名前を縮めた形で表現される。そしてこの「ITI」もやはり糸井選手に似ていることからこのように呼ばれる俳優がいるのである。ちなみに阪神の桧山にも似ていることから以前は「HYM」とも呼ばれていた。
そんなわけであるから「ITI」という呼び名に関してはちょっとそういった成分が含まれているということなので使用には注意したいところである。
アイムチョーノ
これは読売ジャイアンツ長野久義外野手の登場時などに使われるフレーズ。
「アイアムチョーノ」や「アイム」などとも書かれる。
「アイムチョーノ」はプロレスラー蝶野正洋の自己紹介フレーズが元ネタ。なにかというと「I am 蝶野」というのがお決まりであり、同じ「チョーノ」というだけで長野に対してこの「アイムチョーノ」が書き込まれる。ただ、それだけ。
PP
こちらも長野久義選手の呼び名
これは今回のWBC2013の練習試合や強化試合において長野選手が打撃不振だったため、不調の長野の起用を疑問視するような声に対し長野自身が言った「打てなくてピーピー言われていますけど、本番に入ったら任せてください。本番でも打てなかったら、何を言われてもしょうがないですけどね。」という言葉が元ネタ。実際本番が始まってもほとんど打てていないため、本当に「ピーピー」言われることに。
><
これはソフトバンクホークス・松田宣浩内野手を指す顔文字?である。
特に使いどころなどはなく、松田が登場するととりあえず書き込まれる。
これは松田がやたらと頻繁に目をギューっと強く閉じてまばたきをしている様を表現しているものである。
松田はあまりにまばたきをよくしているため「まばたきマッチ」という愛称まである。ただの癖であると話しているそうだが、試合中に目薬をさすことも多く、ドライアイではないかとも言われている。
本田△
「本田△」はソフトバンクホークス本多雄一内野手に対して使われる言葉。
「本田△」の「△」は「三角形」→「さんかっけい」と読み、「本田さんカッケー」つまり「本田さんカッコイイ」という意味で使われる。もともとはサッカー日本代表の本田圭佑に対して頻繁に用いられていたものであり、こっちは「本多」だが、同じ「ホンダ」だというだけで特にかっこよくなくても本多が登場すると書き込まれる。
そもそも「△」という表現はサッカーの本田以前にも使われていたもので、2chのニュース速報(嫌儲)の住人であった「愛知さん」という人物に対する「愛知△」という書き込みが起源だとされている。『本田△の元ネタ』
本多はスタメンで出ることはおそらくないと考えられており、代走での出場が濃厚だが、盗塁でも決めようものなら「本田△」が大量に書き込まれるのは間違いないだろう。
バーン!
これは選手たちがタイムリーを打った際などに行なっている「ガチョーン」のようなガッツポーズの名称
これは楽天イーグルスの松井稼頭央がメジャー時代に同僚に教えてもらい、それを楽天内で広めたもの。楽天の選手やファンの間で浸透し、ファンからの公募によって「バーン!(BURN)」という名称が決定した。WBC代表でも松井稼頭央が広めたと思われる。タイムリーを打った後やハイタッチをする際の選手の動きに注目してみよう。
今回のWBCとは直接関係ないが頻繁に使われるであろう用語
33-4
「33-4」はあらゆる場面で広く使われる。主に阪神タイガースに関連する。
これは2005年の日本シリーズで起きた出来事が元ネタとなっている。
2005年は阪神タイガースと千葉ロッテによる日本シリーズとなったわけだが、この時のスコアの合計がロッテ33-4阪神となったのである。
1戦目から「10-1」「10-0」「10-1」「3-2」というロッテの圧倒的な4連勝でシリーズは幕を閉じた。セリーグは制したものの、日本シリーズでフルボッコされてしまった阪神ファンにとっては大きなトラウマとなったのである。この33-4という合計スコアについてはNHKのスポーツニュースでも取り上げられ多くの野球ファンに知られることとなった。
これは2005年の出来事であり次第に忘れ去られていったのだが、2010年にロッテが日本シリーズに進出した際にも、前回のロッテの日本シリーズということで2005年の映像が何度も放送され阪神ファンの古傷をえぐることとなったのである。「33-4」の悪夢は蘇り、この年はリーグ2位で日本シリーズとは関係のない阪神ファンはこの話題が出る度に「なんでや!阪神関係ないやろ!」と返すのがお決まりとなっていった。
こういうわけなのでこの「33-4」は特に阪神タイガース関連で用いられる。そのため今回であれば鳥谷が凡退したりエラーした場合、能見が打たれた場合などに書き込まれる可能性が高い。また、大差がつくなど一方的な展開になった場合であったり、単純に「3・3・4」という三つの数字が並んだ場合にも用いられる。例えば打率が.334であったり、3時34分だったりなど野球に関係あろうがなかろうが「334」が並ぶと危険である。
「33-4」と書き込まれると「なんでや!阪神関係ないやろ!」やこれを略した「な阪関無」、「なんでや!」等で返し、鳥谷や能見など阪神に関係ある場合は「阪神関係あるやろ!」と書き込むのも良いだろう。
新井が悪い
これは悪いことはなんでも新井のせいにしようという言葉である。
日本代表にとってマイナスな出来事があった場合に書き込まれる可能性が高い。
「新井」というのは阪神タイガースの新井貴浩選手のことであり、元ネタは2012年4月11日の広島戦での出来事。
投手福井、バッターはブラゼルという場面で投球がブラゼルの足元に行った際にちょっとした乱闘騒ぎになった。そんな騒ぎの中で球場の広島ファンが言ったのが「新井が悪いよ、新井が」というものである。
この一連のプレーに新井は全く関与していないのだが、広島から阪神にFAした際の「辛いです」発言などで広島ファンから嫌われているという背景がある。新井自身もなにかといじられるキャラであることから、世の中のありとあらゆる悪いことはとりあえず「新井が悪い」ということにしようという書き込みである。
御退散
「御退散」とかいて「ごたいさん」と読む。
これはその読みからスコアが「5-3」になった場合に書き込まれる可能性が高い。むしろそれ以外の使いどころはない。
「御退散」は前回のWBC決勝で3-3のスコアからイチローが2点タイムリーを放ち「5-3」となった際の実況の空耳である。「御☆退☆散」などとも書かれる。主にニコニコ動画で用いられる。
決勝タイムリーは5:30頃から
◯◯ンゴ
もはや野球関係なしに広く使われているため説明不要かもしれないが、
いろんな人物や様々な事象の語尾に「ンゴ」を付けることで、やらかしてしまった人を馬鹿にする感じで使われる。
元ネタとなっているのはかつて楽天イーグルスに所属していた「ドミンゴ」という投手である。
2008年に抑え投手として登板したドミンゴがリードしている試合を守れずに試合を落としてしまうことを連発したため、主に投手が炎上した時に「◯◯ンゴwww」と野球chでスレが立てられていたのが始まりである。それ以前にはカラスコという投手の「◯◯スコ」が使われていたが、「◯◯ンゴ」の方がインパクトや語感が良かったためか定着することとなった。
日本代表はもちろん相手チームなどでも炎上したりやらかした選手がいたら「ンゴ」が付けられることになるだろう。もし日本が早々と敗退するようなことがあれば「侍ジャパンゴ」は回避できない。
◯川◯児
これも「◯◯ンゴwwww」と同様の使い方をされるフレーズ。
前後の◯に選手の名前を当てはめて用いる。
元ネタは第一回、第二回大会に出場した元阪神の藤川球児。
阪神では不動の抑えとして活躍していたが、時には炎上することもある。特にこのフレーズを決定づけたのが2010年の矢野の引退試合。3-1とリードした9回に村田に逆転の3ランを浴びてしまい、このことで矢野は試合に出ることもできないまま引退試合を終えてしまうというあり得ないことになってしまう。そんなビッグなやらかしをしてしまった藤川球児になぞらえて「◯川◯児」という言葉が使われうようになった。
今回の高いでやらかしてしまった選手がいれば「ンゴww」と共に使わえることはもちろん、過去の大会の映像が流れる可能性も高く、わりと不調だった藤川自身に対して使われる可能性もある。その場合は「藤川川球児児」や「藤川川児」などが用いられることとなる。
メイデン
「メイデン」はバントが成功した際、あるいはバントそのものを指す。
バントが成功した際には「ナイスメイデン」や略して「ナイメイ」と言われる。
この言葉の由来は甲子園の常連校として知られる愛知県の愛工大名電高校。愛工大名電がバントを多用するチームであったことから「バント=愛工大名電=名電=メイデン」となったのである。
足を使う野球、ということでバントする場面も出てくるだろうが、送りバントが無事成功したら「ナイメイ」と書き込もう。
ルンバ
機動力を使った野球というとこの言葉が使われる可能性も高い。
「ルンバ」は盗塁失敗など、走塁面でのミスに対して使われる言葉。
元ネタは2008年に当時楽天イーグルスの監督であった野村克也監督が言ったもの。
交流戦での巨人との対戦、9回楽天が2点リード、ツーアウトランナー1塁という場面で一塁ランナーであった矢野が盗塁に失敗してゲームセットとなった。通常2点差のこの場面で盗塁することは考えられないため、試合後この盗塁を馬鹿にして野村監督が「バッカじゃなかろかルンバ♪」と歌ったのである。適当に歌った曲ではなく、さくらと一郎による実在の曲である。
偶然だぞ
テレビ中継では過去のWBCの映像が流れることも多い、そこで使用される可能性が高いのがこの言葉。
これは2006年の第一回大会に出場した福留孝介に対して使われる。
福留は第一回大会で不調だったが韓国戦で代打2ランを放ったというシーンが印象的で、過去の映像として見る機会も多いはず。
「偶然だぞ」というのは福留がメジャーリーグのシカゴ・カブスに移籍した年の開幕戦での出来事。現地のファンが福留を応援するために掲げたプラカードに「偶然だぞ」と書かれていたのである。意味不明なプラカードであるが、これは「何かが起こるぞ」という意味の英語「It’s Gonna Happen」を誤訳したもの。日本語を全くわからない現地のファンがネットの翻訳サイトで訳したものをそのまま使ってしまったためこのような言葉となった。
この試合福留は3ランを含む3安打と大活躍したが、その後成績は下降し、イマイチなままシーズンを終えた。開幕での活躍はまさに「偶然」となってしまったのである。
これら以外にもまだまだ野球関連、なんJ関連の用語があります。
さらに深く、楽しく実況するならチェックしておくと良いかも。
→野球関連語の元ネタをチェック