ホラッチョ

読み : ホラッチョ

ホラッチョは、「ホラ吹き」という意味で使われる言葉。「ホラ吹き」は「大げさなことを言う」「大言を吐く」いう意味。「嘘つき」という意味も含まれる。
「ホラッチョ◯◯(人名)」というように、人を揶揄する際に使われる。

法螺貝

ホラッチョという言葉が広まったのは、タレントのショーンKことショーン・マクアードル川上氏の学歴・経歴詐称疑惑に端を発する。

2016年3月16日発売の『週刊文春』にて、ショーンK氏の学歴・経歴詐称疑惑が報じられた。
ショーンK氏は父親はアメリカと日本のハーフ、母親は台湾と日本のハーフと話していたが、実際は両親とも日本人で本名は川上伸一郎であることが判明。
テンプル大学で学位を、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得し、パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌに留学した経歴があると話していたが、実際はテンプル大学ジャパン(日本校)を中退、ハーバード大学とパリ大学はオープンキャンパスで授業に参加したのみであった。
この学歴・経歴詐称疑惑は大きく報道され、その影響で出演中、および出演予定のテレビ・ラジオ番組の出演自粛・降板することとなった。

高校時代の同級生によると、ショーンK氏は当時、「ホラッチョ川上」というアダ名で呼ばれていたそうで、ホラッチョは熊本で「ホラ吹き」という意味とのこと。
この記事が『週刊文春』に掲載され、ショーンK氏の学歴・経歴詐称疑惑が取り沙汰されたことでホラッチョという言葉が広まっていった。

ホラッチョ=ホラ吹きという意味ではない?

ショーンK氏の同級生はホラッチョ=ホラ吹きと説明していたが、熊本県民からは「そんな方言聞いたことがない」との声が出ている。「熊本県方言辞典」にもホラッチョという方言は載っていないそうで、熊本の方言であるかは定かではない。

ホラッチョの元ネタ

ホラッチョが熊本の方言でないとしたら、どこから出てきた言葉なのだろうか?
ひとつの有力な説として、お笑い芸人のホラッチョ宮崎が元ネタであるという話がある。

爆笑問題の太田光が2016年3月20日放送のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』にて、持論を語っている。
1981年〜1990年に放送されていた『ビートたけしのオールナイトニッポン(ANN)』にて、ビートたけしが尺八を吹く芸人・ホラッチョ宮崎をよくネタにしていたことを覚えていたという。
ショーンKは高校時代、ブラスバンド部でトランペットを吹いていたことからアダ名が「ホラッチョ川上」になったのではないか、と持論を語った。
※Wikipediaにはトロンボーン漫談が持ち芸のピン芸人と書かれている。

ホラッチョ宮崎が法螺貝吹きではないのに、なぜホラッチョという芸名を使っていたのかは謎である。
もしかしたら熊本の方言かもしれないし、そうじゃないかもしれない。

ホラ吹きの由来

なぜ大げさなことを言う人をホラ吹きと呼ぶようになったのか?
それは、法螺貝(ほらがい)は昔から吹奏楽器として使われており、見た目以上に大きな音がすることから、大げさなことを言う人をホラ吹きと呼ぶようになったから。
法螺貝が擬態するとかそういうわけではない。

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