もょもと

読み : モョモト

「もょもと」は勇者の名前である。
また、以下に挙げる復活の呪文を想起させる名前でもある。
どのように発音するのかは不明…。「みょ」でもないし、「も」でもないし…。
しかし、ゲーム内の人々は「もょもとおうじ」や「おお、もょもと」など、普通に発音しているもよう。

もょもとの元ネタ・意味

この名前はファミコンソフト『ドラゴンクエスト2』で特殊な復活の呪文を入力することで出現する主人公の名前である。

このゲームでは現在のようにセーブというシステムはなく、ゲームの進行状況は全て『復活の呪文』というパスワードによって再現される。復活の呪文は通常ひらがなで不規則に並んだ文字列になるわけなのだが、特殊な復活の呪文として以下のものが広く出回った。

ゆうて いみや おうきむ
こうほ りいゆ うじとり
やまあ きらぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ

この復活の呪文を入力すると、ストーリーはほぼ最初からなのだが、すでにレベルが48で所持金も27671ゴールド、さらに太陽、水、命の紋章を所持した状態で始めることができる。そしてこの時の主人公ことローレシア王子の名前が「もょもと」なのである。ちなみにこの場合サマルトリアの王子は「すけさん」、ムーンブルクの王女は「アイリン」という名前になる。

・名前:ローレシア王子→もょもと、サマルトリア王子→すけさん、ムーンブルク王女→アイリン
・レベル:48(経験値942,197)
・所持金:27671ゴールド
・太陽、水、命の紋章を所持(5つのうち3つ所持)
・ルプガナのグレムリンをすでに倒した状態(ただし船は不所持)

この復活の呪文を見てみると、ドラゴンクエストのシナリオを手がけた堀井雄二やキャラクターデザインの鳥山明の名前があることがわかる。また、一見わかりづらい「ゆうてい」「みやおう」「きむこう」もそれぞれ堀井雄二、宮岡寛、きむらはじめの3人が週間少年ジャンプの「ファミコン神拳」というコーナーで用いていた「ゆう帝」「みや王」「キム皇」と一致する。

この復活の呪文について、予めプログラムされていたものなのか?という見方もあるが、堀井雄二は「偶然」と話しており、たまたまこの文字列が復活の呪文として適合し、それが広まったものだとも考えられている。堀井雄二が二度出てくるわりに作曲担当のすぎやまこういちの名前がないことや、わざわざプログラムした割には「もょもと」という読み方も由来もわからない名前であることなどから偶然の産物であるという説が強い。

覚えやすくかつドラゴンクエストというビッグタイトルであったことから、ゲーム史上最も有名なパスワードの一つだと言える。

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