くっ!!ガッツがたりない!!

読み : クッガッツガタリナイ

「くっ!!ガッツがたりない!!」は、何かをしたい、あるいはしなければいけないのだけれど、それをする元気や気力がない時に用いられるフレーズ。

「くっ!!ガッツがたりない!!」が基本だが、「ガッツがたりない」だけで用いられることもある。

くっ!!ガッツがたりない!!の元ネタ

このフレーズは、テクモ(現在のコーエーテクモゲームズ)が開発したゲームソフト『キャプテン翼』シリーズに登場する。テクモ版の『キャプテン翼』は、ファミコンで第一作目が発売され、その後スーパーファミコンやゲームボーイ、メガCDで発売された。

このゲームは漫画『キャプテン翼』を題材とし、選手ごとに「ドリブル」や「パス」「シュート」などのコマンドを選択して進めるゲーム。

これらのコマンドを選択するに際して必要なのが「ガッツ」という行動値で、RPGでいうところのMPのようなもの。「ガッツ」は選手毎に予め数値が決められており、各種行動を選択する度に一定数消費していく。キャプテン翼ならではの必殺シュート等のオリジナル技も収録されており、そういった強力な技ほど「ガッツ」の消費も大きくなるというわけだ。

そして、この「ガッツ」が底をつき、残りの「ガッツ」では必殺シュートなどを使用できなくなった場合に表示されるテキストが「くっ!!ガッツが足りない!!」なのである。

ちなみに「ガッツ」は英語の「guts」で、「気力」や「根性」を意味する。

くっ!!ガッツがたりない!!の誕生

「くっ!!ガッツがたりない!!」というフレーズは、ゲームを開発していた当時のプログラマーの口癖から生まれたもの。

そのプログラマーが、ゲームセンターで遊んでいてミスをしたときによく「くっ!!ガッツがたりない!!」と叫んでいたことから、『キャプテン翼』での行動値の名称を決める時に「ガッツ」にしようとなったのだという。

まわりのスタッフはみんな笑いながら作っていたが、プログラマー本人は「何でガッツにしたんだよ!」と怒っていたそうな。
参考:【あの開発者はここにいた!】第2回: 伝説の名作『キャプテン翼』を手掛けた鶴田道孝氏に聞く!

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