立ってやれ

読み : タッテヤレ

「立ってやれ」は、オンラインゲームをガチでやっている人にとっては、どんな状況でもゲームから離れることは許されないということを表す言葉、及びその画像。

ゲームの「ガチ勢」の恐ろしさ、厳しさを伝えてくれる画像ともなっている。

「立ってやれ」の元ネタ

これはスマートフォン向けソーシャルゲーム『グラブル』こと『グランブルーファンタジー』のプレイヤーが、Twitterにアップしたゲーム内でのやり取りが元ネタ。

こちらがそのツイート

ちょっと腰痛いので少し離れます

立ってやれ」

はい………

見ての通り、ずっと座りっぱなしで腰が痛くなったので少し休憩を取ろうと申し出たが、休憩は許されず立ってでもゲームを続けろと言われてしまったという、ゲーム内のチャットの画像である。

古戦場はまさに戦場

『グランブルーファンタジー』には「古戦場」と呼ばれる期間限定のイベントが存在する。

古戦場

古戦場は各プレイヤーが所属する「騎士団」によるチーム対抗のイベントで、貢献度を競うことによってランキングが決まり、ランキングが上がるほどに報酬も豪華なものになっていく。イベントには予選と本線とがあり、予選は19時から翌日の24時まで、本戦は計4日間で7時から24時まで開催される。

一般的なプレイヤーなら空いた時間や暇な時にプレーする程度で十分だが、ランキング上位とその報酬を目指す「ガチ勢」はそうはいかず、開催期間中は食事も忘れてひたすらプレーし続ける人もいるほどだという。

そんなガチ勢にとってまさしく「戦場」となる古戦場でのやりとりが先程の画像。同じ騎士団の他のプレイヤーが休むとそれだけ騎士団の貢献度が下がることになり、自身が得られる報酬にも響くためわずかな休憩も許すことができなくなってしまうというわけである。

言われているのは「団長」

上記の画像を見ると、騎士団の他のガチプレイヤーから休憩も許されずプレー続行を強要されている、まるでブラック企業のような印象を受けるかもしれない。

しかし、実は「立ってやれ」と言われ「はい………」と答えているのは画像をアップロードしたユーザーではなく、その所属騎士団の団長なのだという。

騎士団内の仲が良いからこそ言える冗談であり、ツイート通り「アットホームな職場」だったというわけだ。団長の威厳の無さもまた面白い。

しかし、同じグラブルの古戦場ではとあるプレイヤーによる「黙るか走れ」という名言が知られていたり、かつてMMOが全盛の時代には「ギルドのために仕事辞めてくれませんか?」といった発言も見られたという都市伝説のような話があるなど、世の中には実際にそういったプレイを他人に強いるガチ過ぎるプレイヤーも少なからず存在している。だからこそ「立ってやれ」がネタとして成立しているとも言える。

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