エゴサーチ

読み : エゴサーチ

エゴサーチはTwitterなどインターネット上で見られる言葉。略してエゴサと呼ばれる。別名エゴサーフィン。

エゴサーチとは、インターネット上における自身の評判を調べることを意味する

たとえば、インターネットの検索サイトやSNSなどで、自分の名前やハンドル名、あるいは自身のサイト名、ブログ名、作品名、商品名などを検索する行為がエゴサーチにあたる。また、ネット上で自分がどのような評判を得ているかを調べる行為そのものをエゴサーチと呼ぶ。

エゴサーチは、英語で「自我」を意味する「ego」と、「調べる」を意味する「search」を組み合わせた言葉で、意訳すると「自身を検索する」という意味になる。

ネットを使っているなら、誰しもが一度くらいは行ったことのある行為だと思われる。サイトを運営したり何か商売をしているようなら、マーケティングの一つと言えるだろう。

有名人でなくとも、GoogleやYahoo!で自分の名前を検索し、どのような情報を出てくるのかを調べるのもエゴサーチに含まれる。SNSやブログをやっていないと検索でヒットする可能性は低いが、ネット上で自分の情報が出てやしないかは気になるところ。

特に芸能人はメディアに出るという商売柄、自分の評判は気になるもので、エゴサーチをしている人は多いとされる。自分に対する世間のイメージも仕事に影響するため、芸能人はエゴサーチをする人が多いのだろう。

芸常人でもエゴサーチをよくする人と、全くしない人に分かれる。芸人だと、ウーマンラッシュアワーの村本、NON STYLEの井上、品川庄司の品川などが、エゴサーチをしていることを公言している。エゴサーチで「(自分の名前) 面白い」など、ポジティブなコメントを探してTwitterでリツイートし、好感度を上げようという試みも行っているらしい。

しかし、現状でエゴサーチというとあまり良くない意味で使われることが多い。特にTwitter上で用いられることが多く、有名人が自分の名前や作品名などで検索してどのようなつぶやきがされているのかを常にチェックし、主にネガティブな意見に対して反応すると「エゴサーチだ」などとして批判される傾向にある。

自分に対してリプライで直接送られてきた批判に対する反論であれば叩かれることも少ないが、そうではなくどこかの誰かが独り言のようにまさしく「つぶやいた」ツイートをわざわざ検索して発見しそれに対して反論るような事をすると、「常に自分の名前でエゴサーチしてるんだー」と嫌な目で見られることもある。

「エゴ」が「自意識」という意味もあるように、まさに「自意識過剰」と捉えかねられない。

インターネットの普及によって一般人であっても様々な方法で自分の名を広めることができるようになったこの時代に、動画サイトなど一部で人気が出たからといって上記のような行動をとると炎上してしまうことも少なくない。

企業によるエゴサーチ

企業などの法人の場合、自社の製品やサービスの評判を調べるためにネット検索する行為もエゴサーチに含まれる。良い評判だけでなく、根拠のない悪評が出回っていることもあるため、ネット上での自社のイメージをするためにエゴサーチをしておく必要があるだろう。

たとえ根拠のない噂だとしても、悪意を持った書き込みひとつで企業のイメージが悪くなってしまうこともある。個人の場合も同じで、自分の知らないところで根も葉もない悪い噂が出回っていることもあり、エゴサーチをして始めてそれを知るということも起こりうる。

プライバシーを侵害する情報や画像がネット上に出回っている場合、Googleに削除の申し立てができる。ただ、Googleの検索から情報が削除されても、ネット上にはアーカイブとして残っている恐れがある。一度出回った情報は簡単に消せないのがネットの怖いところ。

Googleからコンテンツを削除する

エゴサーチの誤用 – 他人をネット検索するのはエゴサーチではない –

自分とは関係のない、他人の評判をネット検索した時にも「エゴサーチする」と使われることもあるが、これは誤用である。先に説明した通り、エゴサーチは自分の名前をネット検索することであるため、自分と関わりがある物事をネット検索するのがエゴサーチの正しい使い方である。

たとえば、「政権交代でエゴサーチした」という使い方は誤用。首相自身が政権交代というキーワードでネット検索するならエゴサーチの範囲内と言えなくもないが、自分自身に直接関係する検索でないため、普通に調べたい用語を検索することはエゴサーチに当てはまらない。

好きなアイドルのネット上での評判を検索するのもエゴサーチではない。それはただの検索。アイドル自身が自分の名前でネット検索するのがエゴサーチ。

同級生の名前をネットやSNSで検索するのもエゴサーチには当てはまらない。「初恋のあの子どうしてるかな?」と検索してみるのもいいが、それはただ興味があって検索しているだけなのでエゴサーチとは呼ばないように。

エゴサーチをする上での注意点

エゴサーチによって分かる自分の評判や意見は必ずしもポジティブなものであるとは限らない。時にはきつい誹謗中傷やネガティブなコメントを目にすることもあるだろう。

エゴサーチをした結果、「見なければ良かった…」「知らなきゃ良かった…」と後悔する可能性もある。安易にエゴサーチをせず、ネガティブな意見に耐えうるかどうか自問自答してからエゴサーチをしよう。

エゴサーチのやり方

上記の注意点をふまえ、実際にエゴサーチをやってみよう。

エゴサーチのやり方は簡単で、検索エンジンかSNSで自分の名前やアカウント名で検索するだけ。企業の場合は「会社名 + 評判」で調べることがあるが、個人なら名前で十分だろう。インフルエンサーなど強い影響力を持つ人なら評判をつけるとよいかもしれない。

注意点でも書いたが、エゴサーチをしていい結果だけが得られるわけではなく、時には悪い結果を知ることもある。もし悪い結果を除外したいなら、自分の名前を「さん付け」で検索するといい。ポジティブな意見を投稿している人は「さん付け」することが多いため、不快な批判を見ずに済む。

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