ぼくらが旅に出る理由

読み : ボクラガタビニデルリユウ

『ぼくらが旅に出る理由』は小沢健二の12枚目のシングル。
2枚目のアルバム『LIFE』からのシングルカット。
シングルバージョンではイントロが短くなっているが、アルバムではもともとのロングバージョンが聴ける。

安藤裕子、フジファブリックがカバーしており、『ap bank fes ’12』ではBANKBANDがカバーしている。
Mistera FeoのRINKUが歌うカバーバージョンはアニメ『龍の歯医者』の主題歌になっている。

ぼくらが旅に出る理由の元ネタ

『ぼくらが旅に出る理由』には元ネタとなっている曲が2つある。
いずれもポール・サイモンの曲で、1つは『You Can Call Me Al』、もう1つは『Late in the Evening』。

イントロと間奏は、『You Can Call Me Al』のリフが元ネタになっている。
間奏は『Late in the Evening』の間奏で流れるブラスが元ネタ。

ポール・サイモン『You Can Call Me Al』(収録アルバム『Graceland』)

ポール・サイモン『Late in the Evening』(収録アルバム『One-Trick Pony』)

小沢健二『ぼくらが旅に出る理由』

LIFE (『ぼくらが旅に出る理由』収録アルバム)

パクリではないか?という指摘もあるが、『ぼくらが旅に出る理由』は引用という形で使われている。
パクリと引用の線引きは難しく、パクリと捉えられても仕方がない部分もあるが、言わばオマージュであり、パクリではなく元ネタとして他の曲を使っているのである。

たとえば、OASISの『Don’t Look Back in Anger』のイントロはジョン・レノンの『Imagine』を引用している。
作曲したノエル・ギャラガーがBEATLESの大ファンであることは有名だし、引用から新しく名曲を作るのは凡庸な才能ではできない。
小沢健二の『ぼくらが旅に出る理由』はポール・サイモンの楽曲を元ネタにしているが、そこから新しい名曲を生み出したのは小沢健二の才能である。

もともと、フリッパーズ・ギター時代から他の曲を引用した楽曲が多いことで知られていて、あるインタビューでは「僕らはパクリをやっていると公言したい」と語っている。
本人がパクリと言ってしまっているが、パクリであるか引用であるかは、元ネタ曲に対するオマージュであるかがひとつの線引きになると言える。
そのインタビュー記事はこちらを参照。

参照:僕らの曲にはパクリが多い

安藤裕子のカバーバージョン『ぼくらが旅に出る理由』

安藤裕子 ぼくらが旅に出る理由

RINKUカバーバージョン『ぼくらが旅に出る理由』 アニメ『龍の歯医者』主題歌