チック(内川聖一)
読み : チック
チックとはプロ野球選手・内川聖一のことである。
内川選手のネットでの愛称の一つであるが、どちらかというと蔑称に近い。「ファッキューチック」などとして用いられる。
チック(内川聖一)の由来・意味
なぜ内川選手が「チック」と呼ばれるのかについては遠回りな解説が必要となる。まず前提として「カッス」や「ぐう畜」「ぐう聖」といった言葉を知っていた方が理解が早いだろう。
できるだけ簡潔に説明すると、かつて日本ハムファイターズに在籍していた小笠原道大選手はFAによって読売ジャイアンツへと移籍した。一般的に「ガッツ」の愛称で親しまれていた小笠原はこれを契機としてネットの一部(主に野球chやなんJ)で「カッス」と呼ばれるようになる。「カス」と「ガッツ」をかけたものであり、小笠原は畜生な行いをした人物として扱われていた。そこから生まれたのが「サンキューカッス」や「ぐう畜」である。小笠原選手は「ぐうの音も出ないほどの畜生」であるとされ「ぐう畜」と呼ばれていた。
そんななか「ぐう畜」の対義語として誕生したのが「ぐう聖」これは「ぐうの音も出ないほどの聖人」であり、簡単に言えばすごく良い人を指す言葉である。なんJでは「畜生」の対義語として「聖人」が用いられ、「畜」の反対は「聖」であるという認識が広まる。
ぐう聖とされる選手はたくさんいるがその中の一人が横浜ベイスターズ時代の内川聖一選手。WBCでの活躍や横浜ベイスターズという弱小球団にいながらも首位打者を獲得する活躍、そしてファンサービスについてなど「ぐう聖」と呼ばれる要素がそろっており、なにより名前が「聖一」であることが「ぐう聖」とされる最大のポイントでもあった。
しかし、このぐう聖内川は2010年オフに行方不明になってしまう。
代わりに出現したのは2010年オフにFAによってソフトバンクホークスに入団した内川聖一選手。2011年には首位打者、シーズンMVP、2012年には最多安打のタイトルを獲得するなど活躍を見せているわけだが、その活躍の裏で横浜ベイスターズを下に見る発言を繰り返していたことも話題に。「僕自身横浜を出ていく喜びもあった」 「横浜にいたら自分がダメになると思った」 「今日も勝ちました(笑)」のようなまさに畜生の発言を連発したのであった。
そんなことから内川聖一こそがぐう畜でありもはや「聖一」ではない、「畜一」であるということで「内川畜一」→「チクイチ」→「チック」となったわけである。つまり「チック」は「畜生」の「畜」のことである。「内川」をローマ字で書いた「UCHIKAWA」からの「CHIK=チック」であると勘違いしている人も多いようである。