開幕投手には格というものがあるだろう

読み : カイマクトウシュニハカクトイウモノガアルダロウ

「開幕投手には格というものがあるだろう」はプロ野球の開幕投手に対して言及する時の言葉。
毎年プロ野球の開幕が近づくと誰が開幕投手を務めるのか、という話題になる。基本的には各球団のエースが開幕投手を務めるものだが、エースではないと思われる人物、ふさわしくないと思われる人物が開幕投手となった場合にこの言葉が使われる。「◯◯には格というものがあるだろう」と改変して使わえれることもあり、元ネタのある言葉だがわりと普通の言葉でもあるので気づかれないことも多い。

開幕投手には格というものがあるだろうの元ネタ

この言葉は1996年に千葉ロッテマリーンズの開幕投手が園川一美となった事に対して対戦相手だった当時の福岡ダイエーホークス王貞治監督が言った言葉である。当時のロッテには伊良部小宮山といったエース級の投手がいたにも関わらず、前年の成績も8勝9敗とイマイチだった園川が開幕投手だったことに「開幕投手には格というものがあるだろう」と苦言を呈したというわけである。

王の道

当時千葉ロッテマリーンズが開幕に園川を起用した理由はわからないが、開幕では相手もエースをぶつけてくるので、半ば開幕は捨て試合と考えあえて裏ローテの投手を持ってきて、次のカードでの勝ち越しの確率を高めるというのは一つの戦法としてはなくはない。しかしやはり開幕というのは特別という思いもあるのでだいたいのチームはエースを開幕に持ってくるものである。

なお、この時の開幕戦では千葉ロッテが勝利している。ただ園川には勝ち星が付かず、この年は0勝7敗、入団から通算14年で勝ち星がなかったのはこの年だけだった。

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