加古川の人帰られへん

読み : カコガワノヒトカエラレヘン

「加古川の人帰られへん」は野球の試合が長引いた時に使われるフレーズ。
主に阪神タイガースの試合の際に用いられ、延長に突入するなど何時に終わるかわからない時に用いられる。2011・2012年のプロ野球は3時間半ルールというものがあったためこの言葉を使う機会も少なかったが、2013年にはこのルールが撤廃されたため目にする機会も増えそう。

加古川の人帰られへんの元ネタ

このフレーズは元プロ野球選手・福本豊氏の解説での発言が元ネタである。

福本豊というとシーズン106盗塁、通算1065盗塁という尋常ではない記録の持ち主であるにも関わらず解説では居酒屋で野球を見ているオッサンのような発言を繰り返すことで多くのファンに愛されている人物。そんな福本豊が甲子園での阪神戦の解説の際、試合時間が長引いたことについて発したのが「加古川より向こうの人帰られへんね」というものである。

加古川というのは兵庫県加古川市のことであり、甲子園のある西宮市からは直線距離で約70kmほどある。現在では電車を乗り継いで約1時間という距離であり、ちょっと遠い町といったところである。試合が延長に入って終電が近づくと加古川より向こうの人は電車が無くなるという意味での発言かと思われるが、なぜ加古川をチョイスしたのかは謎である。「加古川より向こう」という表現のため、川を超えた向こう側という意味なのか、加古川市のことを指すのかかというのも不明。というかたぶんそこまで考えて発言しているわけではない

実際にどのくらいの時間になると加古川の人は帰れなくなるのかということだが、Yahooの乗り換え案内で検索してみたとろ現在のダイヤだと阪神甲子園駅を23:53に出発すれば00:54分にJR加古川駅に到着できる、これが最終のようである。わりと遅くても加古川の人は帰ることができるようだ。

加古川・終電

阪神の試合が終了すると、即座にその時間なら何時に加古川に帰ることができるかが実況スレ(野球ch・とらせん)に貼られることがある。終電の心配のないデイゲームであったり、甲子園以外の球場の場合でも飛行機や新幹線を駆使して最短で加古川駅まで帰るルートが貼られ、スレの住民が「今日も加古川の人は帰れそうだ」と安心するのであった。もちろんどうやってもその日には帰れず翌日になることも多い。また逆に早く試合が終わった時などにはその時間なら甲子園からどこまで帰れるのかということで博多など遠いところまでの乗り換え案内が貼られることも。

《こちらのネタもどうぞ》

マンガ・アニメ・音楽・ネット用語・なんJ語・芸名などの元ネタ、由来、意味、語源を解説しています。

Twitter→@tan_e_tan