ルーキー、桐敷、意味分かるか?

読み : ルーキー、キリシキ、イミワカルカ?

「ルーキー、桐敷、意味分かるか?」は、主にプロ野球・阪神タイガースの話題について、なんJやTwitter等で使われるフレーズ。あるいはこの前後も含めたコピペ。
意味のわからない采配やプレーなどがあった際に使ったり、「ルーキー、桐敷、〇〇か?」「〇〇、意味わかるか?」と改変して使ったりなど汎用性が高く、様々な話題で用いられている。

ルーキー、桐敷、意味分かるか?の元ネタ

このフレーズは、2022年の春のキャンプ中に、阪神タイガースの西勇輝選手が発した言葉が元ネタとなっている。

2022年2月23日、この日予定されていた練習試合が雨のため中止となったタイガース。タイガースが練習場として使っている沖縄の宜野座ドームで、西勇輝選手糸井嘉男選手らの発案で矢野監督を胴上げする予祝』が行われた。

この胴上げの直前、西や糸井ら選手の間で交わされた会話が次のようなものであった。

西勇「僕は予祝を持ってきました。ルーキー、桐敷、意味分かるか?

桐敷「…」

糸井「いや、分からんやろ!」(と西にツッコミ)

西勇「未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実を引き寄せることを予祝と言います。みんな予祝で、ただ一つできてないことがある。分かる?テル、馬場」

佐藤輝、馬場「分からないです」

西勇「糸井さん、分かりますか?」

糸井「一つしかないやないか!優勝に向けて練習してるわけでしょ。でもこれは練習してないと思うねん(Tシャツに書かれた『胴上げ』の文字を見せ)今から監督を胴上げしようかなと思います。いいですか?これは予祝です!」

引用:阪神・矢野監督 異例の“予祝”胴上げ 西&糸井が発案「うれしいサプライズ」 (デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース

このやり取り、創作のコピペと思われがちだが、上記のように記事にもなっており、しかもタイガース公式の動画まで存在する。

ABCテレビ『虎バン』の動画では、「ルーキ、桐敷、意味わかるか?」の部分はカットされている。

予祝とは

予祝』は、もともと日本では農業の豊作を祈って行われていた儀式のようなもの。矢野監督は就任当初から予祝を実践しており、シーズン前に「優勝できました!」とお祝いをしておくことで、実際に優勝を引き寄せるという意味がある。

予祝のススメ

しかし、1年目の2019年は3位、2年目の2020年は2位、3年目の2021年は最終的にゲーム差無しでの2位、と予祝通りに優勝することはできず、迎えた4年目の2022年はシーズン開幕前に異例の退任発表をして挑むも、セ・リーグワースト記録となる開幕からの9連敗というどん底状態に陥ってしまう……。そんな状況もあいまって、この「ルーキー、桐敷、意味分かるか?」や「予祝」がタイガースにまつわる様々な状況でネタとして用いられている。

矢野燿大

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