A Thousand Suns

読み : ア・サウザンド・サンズ

『A Thousand Suns』はLININ PARKの4枚目のアルバム。
(2010年9月15日リリース)

イギリス・日本を始め7ヶ国でゴールドディスクを獲得。
政治的な歌詞や活動で知られる米国のヒップヒップグループ・Public Enemy(パブリック・エナミー)へのオマージュであると語っており、
本アルバムは核戦争をテーマにしたコンセプトアルバムであり、
核兵器や戦争について言及した政治的メッセージの強いアルバムとなっている。

『A Thousand Suns』の由来・意味

原子爆弾の開発者・オッペンハイマーが核爆弾実験を目にした際の心境を、
ヒンドゥー教の聖典「バガヴァッド・ギーター」の一節を引用して語った以下の言葉がタイトルの由来となっている。

If the radiance of a thousand suns
were to burst into the sky,
that would be like
the splendor of the Mighty One—
(もし天空に千の太陽の輝きが同時に発生したとしたら、
その輝きは全能な者のようになるだろう-)

ヴィシュヌ神の化身クリシュナが王子アルジュナに闘いの責務を果たさせるために恐ろしい姿に変身し、王子を説得する際に語った
『I am become Death, the shatterer of Worlds.(我は死神なり、世界の破壊者なり)』
という一節をオッペンハイマーは核実験の際に思い出し、
この一節を引用して核兵器開発を主導したことを後悔していると語った。

サンプリング

『The Radiance』ではオッペンハイマーのインタビューを、
『Wretches And Kings』ではマリオ・サヴィオのスピーチを、
『Wisdom, Justice, And Love』ではマーティン・ルーサー・キング・ジュニアのスピーチをサンプリングしている。

※マリオ・サヴィオは1964年9月にカリフォルニア大学のバークレー校での自由言論運動を起こしたFree Speech Movementのリーダー。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアはアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者で、
リンカーン記念堂で行った「I Have a Dream(私には夢がある)」で始まるスピーチで人種差別の撤廃を訴えかけた。

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