実に面白い
読み : ジツニオモシロイ
【目次】
「実に面白い」とは
「実に面白い」は、俳優・福山雅治のモノマネをする際によく用いられるフレーズ。
ここでいう面白いは「面白おかしい」というよりも「興味深い」という意味合いが強い。しかし、日常でも使いやすいフレーズなので、「面白い」と思った時にTwitterなどで使う人も多い。
「実に面白い」の元ネタ
このフレーズは、福山雅治主演のドラマ『ガリレオ』での、主人公・湯川学の口癖。『ガリレオ』は2007年にフジテレビで放送され人気となり、その後映画化、2013年には第2シーズンも放送された。
こちらが湯川学の「実に面白い」
物理学者である湯川は警察に捜査の協力を頼まれるが、基本的に非協力的。しかし、非科学的と思われるような現象に興味を持つと「実に面白い」と口にして事件の事を調べ始めるのである。
モノマネフレーズとして
「じつに面白い」は口癖として何度も発せられる台詞で非常に印象的。それまで福山雅治のモノマネというと『ひとつ屋根の下』の「あんちゃ〜ん」がお決まりだったが、この『ガリレオ』が福山雅治の代表作と言えるほどヒットしたこともあり、「実に面白い」が鉄板フレーズとなった。
福山雅治本人も、自身のラジオ「オールナイトニッポン」で自ら「実に面白い」を披露している。
原作では言ってる?言ってない?「実に面白い」
ドラマ『ガリレオ』は、東野圭吾の推理小説・ガリレオシリーズを原作として作られている。
ドラマ版では何度も何度も出てくる湯川の口癖「実に面白い」は、「実は原作には出てこない」というトリビアが有名である。
参考:ガリレオトリビア 湯川の想定キャラは佐野史郎 – ライブドアニュース
しかし、実は原作でも湯川は「実に面白い」と言っている。
短編集『予知夢』に収録された『絞殺る』という、ドラマ版では第5話として放送されたエピソード。
湯川が草薙(ドラマでは北村一輝が演じた刑事で、小説では内海のポジション)から、容疑者である被害者の妻のアリバイについて電話で説明を受けた後のシーンが次のもの。
「じつに面白いな」
湯川は興味をひかれたようだ。
「徐々にからくりが見えてきた」
「じつに面白いな」と「な」がついているので微妙に違うが、ドラマ版と同じように事件に興味を持った時にこの言葉を使っている。
このように実際に原作でも「実に面白い」は登場している。しかし、ドラマでの口癖にように何度も繰り返し言っているわけではない。
ドラマ化にあたっては、原作に登場しない内海がいたり、謎が解けた時に数式を書いたり、他にも様々な設定変更がなされている。「実に面白い」という口癖もドラマ版で付け加えられた、原作にはない設定であるということは間違いない。