崖の上のポニョ
読み : ガケノウエノポニョ
崖の上のポニョはスタジオジブリ制作のアニメ映画。
人間になりたいさかなの子であるポニョと宗介という5歳の少年の物語。
【目次】
崖の上のポニョのモチーフ
ポニョはアンデルセン童話の『人魚姫』をモチーフにした作品だとされている。
「アンデルセンの『人魚姫』を今日の日本に舞台を移し、キリスト教色を払拭して、幼い子供達の愛と冒険を描く。」
これは『崖の上のポニョ』の公式サイトにも宮崎駿からのメッセージとして書かれている。
しかしヴェネツィア国際映画界の記者会見では「『人魚姫』に似ていると気づいたが、元来意図的にベースとしたわけではない」とも発言している。
また、「9歳の頃初めて読んだ文字の本がアンデルセン人魚姫であり、そこにある『人間には魂があるが、人魚は”物”であり魂を持たない』という価値観に納得が行かなかった事が、遡ればポニョの起点なのかもしれない」とも答えている。
中川季枝子の童話集『いやいやえん』が好きだったことからタイトルを『崖の上のいやいやえん』にしようとも考えていたそうだ。
ポニョの由来
ポニョの本名はブリュンヒルデという設定になっている。
このブリュンヒルデというのは北欧神話に登場するワルキューレという半神の長女の名前である。
宮崎駿が作品の構想を練っている最中に良く聴いていたのがワーグナーの『ワルキューレ』全曲盤だったそうだ。
宗介の由来
主人公である5歳の少年宗介。
宗介の名前は夏目漱石の小説『門』の主人公野中宗助から採っているとされる。
野中宗助は崖の下の家でひっそりと暮らしている。