ラーメン大好き小池さん

読み : ラーメンダイスキコイケサン

小池さんは『オバケのQ太郎』、藤子・F・不二雄の『ドラえもん』『パーマン』、藤子不二雄Ⓐの『忍者ハットリくん』『怪物くん』『笑ゥせぇるすまん』など藤子作品の脇役として登場する人物。ラーメンが大好きでいつもラーメンを食べていることから、「ラーメン大好き小池さん」の愛称で呼ばれることが多い。

小池さんはアフロに近い天然パーマで不機嫌な顔をしてラーメンばかり食べて何の仕事をしているしているか分からない冴えない中年男性だが、藤子作品の定番キャラとして愛されている。

ラーメン大好き小池さんのモデル

ラーメン大好き小池さんのモデルは、アニメーション作家の鈴木伸一。藤子不二雄名義の『オバケのQ太郎』の連載が始まった当初、鈴木氏は「小池さん」のお宅に下宿しており、最初は「小池さん家に下宿している鈴木さん」という設定で作中でも家に「小池」という表札を描いていた。

「小池」の表札を見た読者はラーメンを食べているこの中年男性は「小池さん」であると勘違いしたため、「鈴木さん」から「小池さん」に変更された。藤子不二雄Ⓐが小池さんのキャラクターデザインを考え、藤子・F・不二雄も使うようになった。

鈴木氏もラーメンが好きであるが、藤子・F・不二雄の方がラーメン好きであると鈴木氏は語っている。

Google画像検索→鈴木伸一 小池さん

『オバケのQ太郎』の登場キャラクター・大原伸一(伸ちゃん)も鈴木伸一氏の名前が由来となっている。大原伸一はQ太郎と行動を共にしている大原正太(正ちゃん)の兄で、正ちゃんはマンガ家の石ノ森章太郎が由来である。

小池さんは『オバケのQ太郎』ではスタジオ・ボロという会社でアニメーターの仕事をしており、会社が貧乏で夜間したスタジオを借りられないため夜勤のアニメーターである。小池さんが務めるスタジオ・ボロは、藤子・F・不二雄、藤子不二雄Ⓐ、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろうらが設立したスタジオ・ゼロをもじっており、鈴木氏も設立に携わっている。スタジオ・ゼロは1971年に解散し、現在は鈴木氏の個人事務所名として使われている。

モデルとなった鈴木氏は、小池さん宅から手塚治虫や藤子両氏が暮らしたトキワ荘に引っ越してデザイン会社に就職した後、アニメーターとして再就職。小池さんがアニメーターであるという設定も鈴木氏がモデルになっている。ちなみに鈴木氏は杉並アニメーションミュージアムの館長を務めている。

小池さんは鳴見なるのマンガ『ラーメン大好き小泉さん』の元ネタにもなっている。

詳細→ラーメン大好き小泉さん

『ラーメン大好き小池さんの唄』の元ネタ

シャ乱Qの1stアルバム『炸裂!へなちょこパンチ』の1曲目に収録されている『ラーメン大好き小池さんの唄』は、第2回NHK-BSヤングバトル全国大会・グランプリで歌った歌で、ひみつのアッコちゃんのエンディングテーマ曲『すきすきソング』が元ネタになっている。

『ラーメン大好き小池さんの唄』

『すきすきソング』

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