わけがわからないよ
読み : ワケガワカラナイヨ
「わけがわからないよ」は文字通り”訳が分からない”、”理解できない”ことに遭遇した時に発する言葉である。
わけがわからないよの元ネタ
「わけがわからないよ」はアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場キャラ・キュウべえのセリフが元ネタである。
↓↓ネタバレ含む
初出はテレビ版・第6話「こんなの絶対おかしいよ」で、以下のような流れでこのセリフが発せられた。
魔法少女はキュウべえと契約した後に生み出されるソウルジェムと呼ばれる宝石を使って変身するのだが、魔法少女たちはソウルジェムはただの変身道具ぐらいにしか思っていなかった。第6話にてなんやかんやあって魔法少女の美樹さやかの体からソウルジェムが離れてしまい、さやかは動かなくなってしまった。
実は、ソウルジェムは魔法少女の体から魂を抜き取って形にしたもので、体はただの抜け殻でソウルジェムが魔法少女の本体となっている。ソウルジェムが肉体から約100メートル以上離れると動けなくなり、本体であるソウルジェムが破壊される=魔法少女の死へとつながるのだ。
魔女と戦うためには普通の肉体ではとても耐えられないが、魔法少女の本体=魂をソウルジェムに変化させることで魔力を効率よく運用させ、心臓が破れたりありったけの血を抜かれたり肉体がダメージを受けても魔力で修理すればすぐに動けるようになるため、魔法少女は無敵になったんだというのがキュウべえの言い分である。しかし、契約時にキュウべえからソウルジェムの実態については伝えられておらず、魔法少女はこんな大事なことを知らずにキュウべえと契約をしてしまったことになる。
この事実を知った佐倉杏子はゾンビにされたようなものだと激昂し、鹿目まどかは「ひどいよ、あんまりだよ・・・」と泣き崩れる。その反応を見たキュウべえは思わずこうつぶやく。
君たちはいつもそうだね。
事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする。
わけがわからないよ。
どうして人間はそんなに魂の在り処にこだわるんだい?
つまりは、キュウべえからすれば魔女と戦える肉体にするために良かれと思ってしたことなのに、否定された挙句「ひどい」と泣かれたため、地球人の気持ちは理解できないよという意味で「わけがわからないよ」とついつい発してしまったのだ。
それまでファンタジー全開の展開だったが、キュウべえの黒い部分が垣間見えた瞬間でもある。
「わけがわからないよ」という言葉自体は特別ではないが、ネットでは良かれと思ってしたのに否定されてしまった時や、理解できないことに遭遇した時に使われるようになった。
わけがわからないよ pic.twitter.com/mWM4pmREJL
— RON (@RON_crmo0313) 2013, 5月 27
↑左は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のヒロイン・高坂桐乃、右は『クッキングパパ』の主人公・荒岩一味。『美味しんぼ』とは一切関係ないキャラである。
●わけがわからないよ?わけがわからないや?どっち?
ネット用語としては「わけがわからないよ」として広まっているが、第6話「こんなの絶対おかしいよ」でキュウべえが発した「わけがわからないよ」は実は「わけがわからないや」ではないのかと言われている。「よ」と「や」の中間ぐらいの発音であるため、どっちであるかはハッキリ分からないが、どっちかと言うと「わけがわからないや」と発している気もする。
しかしコミカライズ版では「わけがわからないよ」と表記されており、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』のラストで鹿目まどかと暁美ほむらに弓矢で射られた際、複数体のキュウべえ(何体もいる)が同時に「わけがわからないよ」と発している。第6話ではもしかしたら「や」と発しているかもしれないが、「わけがわからないよ」が正式なセリフとみていいだろう。