Jailbreak(脱獄)

読み : ジェイルブレイク/ダツゴク

「Jailbreak(ジェイルブレイク)」はスマートフォンなどの携帯情報端末、ゲーム機などで開発元が制限している機能を解除し、通常なら使えないソフトウェアや機能を使えるようにすること。日本語では「Jailbreak」は「脱獄」と呼ばれている。
主にApple社のスマートフォン・iPhoneやiPod touchなどのiOS端末、またはプレイステーション3での脱獄行為を指す。
iOS端末ではApp Storeで販売されていない非純正アプリの起動を可能にし、通常では消せないカメラのシャッター音を消す、アイコンの配置数を変更などが可能になる。
プレイステーション3ではゲームのコピー及びバックアップ起動を可能としている。

「Jailbreak(脱獄)」という呼び名はAppleによってiOSに制限がかけられた状態がまるで「監獄」に入れられ、自由を拘束されている状態であると解釈したことに由来する。Appleがかける制限を「脱獄」によって解除、非純正アプリを利用できるようにし、「制限」という「監獄」を脱出し自由にカスタマイズできるようにハッキングしたため「脱獄」と名付けられた。
そのため通常の状態に戻すことを「再入獄」と呼ぶことがある。


※画像はイメージです。iPhoneの脱獄に関する著書ではありません。

紐付き脱獄・紐なし脱獄の違い

iOSの「脱獄」には紐付き脱獄・紐なし脱・半紐付き脱獄の3種類が存在する。

●紐付き脱獄
紐付き脱獄は起動時は「脱獄」状態を維持できるが、再起動するとAppleマークでフリーズしてしまう。再起動にはパソコンに接続することが必要で、再起動後は脱獄ツールを起動させる必要があるため「仮脱獄」とも呼ばれる。

●紐なし脱獄
紐なし脱獄は再起動しても「脱獄」が維持される完全な「脱獄」状態。
ただし「脱獄」した状態でiOSをアップデートすると不具合が生じる可能性があるため、iOSの最新バージョンに対応した「脱獄」ツールのリリースを待たなければならない。

●半紐付き脱獄
もうひとつ半紐付き脱獄というものがあり、CydiaからSemiTetherというアプリをインストールした状態を指す。完全な「脱獄」ではないが、紐付き脱獄状態での再起動時に起こるフリーズが起こらないためパソコンに接続しなくても再起動ができる。ただし再起動すると電話やSNSなどの標準アプリは使えるがメールやSafariは使えない状態となってしまう。

脱獄の注意点

「脱獄」自体は米国著作権局がデジタルミレニアム著作権法に抵触しないとの判断を下しているため違法行為にはあたらないが、「脱獄」はAppleがあえて制限をかけている事項であるため、「脱獄」をすることによって生じる不具合は保証の対象外となる。
「脱獄」はセキュリティホール(ソフトウェアのバグ)などをつく行為であり、「脱獄」したコンピューターウイルスやマルウェアを狙ったも存在し通常では感染しないウイルスやマルウェアに侵入される危険性がある。
動作しなくなる可能性もあるため、「脱獄」は自己責任で行うことが前提となる。

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