Wi-Fi
読み : ワイファイ
Wi-Fiは無線LAN機器の標準規格・IEEE 802.11シリーズの準拠を認証されたことを示すブランドの名称。
Wi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)によって認定が行われており、認定された機器はWi-Fi CERTIFIEDのロゴを使用することができる。
※Wi-Fi Allianceは無線LAN製品の普及促進を目的とする団体。
ワイヤレスで通信ができるため無線LANと混同してしまうが、厳密にはWi-Fiは無線LAN自体を指す言葉ではない。
ニンテンドーDSやPSPといったゲーム機器、iPhoneなどのスマートフォンもWi-Fiの認定を受けているが、Wi-Fiを搭載しているのではなく、Wi-Fiの認定を受けた無線LAN機器を搭載しているという認識が正しい。
「Wi-Fi接続」「Wi-Fi設定」という言葉もあるが、これは無線LANを搭載した機器で無線に接続することを意味する。
Wi-Fiの由来・意味
Wi-Fiという名称は「The Standard for Wireless Fidelity」が由来で、Wi-Fiという略称もここからきている。
「Fidelity(フィデリティ)」は「忠実性」を意味し、Wi-Fiは”無線LAN機器間の相互接続性を認証・保障されている“ことを意味している。
と、されているのだがこれは実は後付で造られた由来。
実際にはWi-Fi Alliance設立者の Phil Belangerがブランドコンサルティング事務所に依頼してキャッチーな名前をと考えてもらったところ、「Wi-Fi」が「Hi-Fi」と韻を踏んでいるということで名付けられ、特に意味はなかった。
しかし意味がない名前では市場で受け入れられないのでは、ということで上記の由来が後付で考えられた。
参考:https://boingboing.net/2005/11/08/wifi-isnt-short-for.html
無線LANが登場した当初は同じメーカーの製品間でも相互接続が保証されておらず、ユーザーにとって互換性が確認しづらい状況にあった。
この問題を解決するためWi-Fiブランドが立ち上がり、無線LANの互換性のテストを通過した製品にWi-Fi CERTIFIEDのロゴの使用を認め、無線LAN機器同士の互換接続が可能であることが保障されるようになった。
「IEEE802.11b準拠」という表記よりもWi-Fiロゴの表記またはWi-Fi対応という表記の方が分かりやすく、ユーザーは互換性の認識がしやすくなった。こうした背景からWi-Fiというブランドが誕生したのである。