ないよ、剣ないよぉ!!

読み : ナイヨ、ケンナイヨォ

「ないよ、剣ないよぉ!!」は、『SAO・アリシゼーション』が元ネタ

「ないよ、剣ないよぉ!!」は、ライトノベル/アニメ『ソードアート・オンライン・アリシゼーション』にて、ジョニー・ブラックこと金本 敦が発したセリフが元ネタである。主人公のキリトこと桐ヶ谷和人に向けて放った言葉。

キリトとアスナが一緒に歩いている際、「駅はどっちですか?」と声をかけてきた人物がいた。こいつは、アインクラッド編で10人以上を手にかけたレッドプレイヤー(積極的殺人者)の集団・ラフィン・コフィンのトップ3の一人・ジョニー・ブラックで、主犯のザザこと新川 昌一と弟の恭二は逮捕されていたが、彼だけは逃げ延びていたようだ。

ジョニー・ブラックは、駅への道を聞くふりをして不意打ちでキリトを襲おうと企んでいた。キリトは先ほどまで居たダイシーカフェのそばで見かけた怪しい人物と気付き、剣を抜こうとするが、現実世界なので剣があるはずはなく、それを見たジョニー・ブラックが「ないよ、剣ないよぉ!!」と笑うシーンである。

ジョニー・ブラック:
すみませぇん、あのぉ、駅はどっちの方ですか?

アスナ:
えっと…

(ここでキリトがアスナの前に立つ)

キリト
お前、ダイシーカフェのそばにいたな

ジョニー・ブラック:
やっぱ不意打ちは無理か

キリト:
誰だ?

ジョニー・ブラック:
へいへい、そりゃないよキリトさぁん
って、あっちじゃいつもマスク被ってたっけなぁ

キリト:
!!!!!!!

ジョニー・ブラック:
ザザの奴が捕まっちまったから、俺が根性見せないとじゃぁん?
ラフィコフ最後の一人としてさぁ

キリト:
《ジョニー・ブラック!!!》

(キリトは背中にある剣を抜こうとするが、剣はない)

ジョニー・ブラック:
プッ、クッ、クハハハハハハハ!
ないよ、剣ないよぉ!!

引用:アニメ版 ソードアート・オンライン アリシゼーション 1話より

現実の世界なので、背中に剣はあるはずがないのだが、SAOの世界と記憶が混同してしまったのか、キリトは剣を抜いて応戦しようとした。その様子を見て、ジョニー・ブラックは「ないよ、剣ないよぉ!!」と下品な顔つきで心底愉快そうに笑った、というシーンである。

※「ないよ、剣ないよぉ!!」は、原作では9巻の「転章Ⅰ」、アニメ版では1話の「アンダーワールド」、マンガ版では1巻の「Chapter.006」に登場する。

アニメ版では、ジョニー・ブラックの声を担当した逢坂良太の「ないよ、剣ないよぉ!!」の言い方が非常に独特で、印象に残るシーンとなった。この後、キリトは心臓を止める薬品「デス・ガン」を肩に刺され、意識不明となる。

その後の、「あるよ、毒武器あるよぉ」も印象的で、こちらもネタにされている。まるで、「ないよ、剣ないよぉ!!」とセットでネタにしてくれと言わんばかりの完璧な演技。

一連のくだりは44分10秒あたりから

マンガ版では、このような下品な顔で「ないよ、剣ないよぉ!!」と発している。

漫画版の「ないよ、剣ないよぉ」のシーン

「ないよ、剣ないよぉ」のシーン

「ないよ、剣ないよぉ!!」は公式にまでネタにされている。味方であるはずのアスナが、キリトに向かって「ないよ、剣ないよぉ!!」とつぶやくという、恐ろしい皮肉。

作者の川原礫も、Twitterで「ないよ、剣ないよぉ!!」をアニメ1話の見どころに挙げている。

さらに、アニメ2話では、キリトが剣がないのに抜こうとする過ちを再び繰り返しており、作者の川原礫は「剣ないよ再び」とツイートしている。

「ないよ、剣ないよぉ!!」は、「ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2018年間大賞」の流行語大賞にて、年代別・10代以下の部門で3位に、20代の部門で10位(同率)にランクイン。

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